日本バドミントン男子シングルスのエース・桃田賢斗選手。
東京オリンピックでの活躍も期待されますが、2016年には「カジノ問題」が発覚して謹慎処分を受けています。
東京・錦糸町の闇カジノ店に、先輩の田児賢一選手に誘われ出入りしていたということ。
リオオリンピックでは、バドミントン日本男子初のメダルが期待されていただけに、ファンの落胆はかなりのものでした。
すでに事件のことを知らない方も多い方と思います。
そこで、カジノ事件の全貌を振り返るとともに、桃田選手の謹慎理由やカジノに同行していた田児選手のその後をまとめてみました。
Contents
【画像】桃田賢斗と先輩・田児のカジノ謹慎はいつ?2016年の処分内容は?
カジノ事件いつ?
桃田選手のカジノ通いが明るみに出たのは、2016年4月のことでした。
読売ジャイアンツ所属選手の野球賭博事件に引き続いて発覚し、新たな賭博事件が社会に波紋を広げました。
流れはざっと次の通りです。
桃田選手が所属するNTT東日本の調査によると、桃田選手は2012年ロンドン五輪代表の田児賢一選手に誘われ、2014年末から計6回程度バカラ賭博を行い、約50万円負けたほか、別の闇スロット店にも出入りし賭博行為をしていたと発表されました。
記者会見の内容は?
事件発覚当時、両選手はマレーシアで国際試合に参加中でした。
NTT東日本はすぐさま現地で聴取を開始。
本人たちが認めるとすぐに、試合日程をすべてキャンセルして、成田に早朝に到着する便で二人を帰国させています。
そして、その翌日に都内で記者会見をしたのです。
先輩の田児選手はこのようにコメント。
「本来ならば自分が止めないといけない立場で、そういった責任はあったと思うんですけど、桃田や後輩のことを巻き込んでしまったのは全部僕なので……。
自分が賭博をしていて言うのもあれなんですけど、自分がやっていたことも本当に申し訳なく思いますし、桃田に対して申し訳なかったと思います」(田児)
メダル候補と言われた桃田選手を巻き込んでしまった後悔か、涙をぬぐいながら、何度も懺悔の言葉を繰り返した田児選手。
一方で、桃田選手は淡々とした表情でコメント。しかし、言葉の節々にはリオ五輪に対する未練もにじみ出ていました。
「軽率な態度を取ってしまい、本当に深く反省している」
「勝負の世界で生きている以上、ギャンブルというものに興味があり、抜けられない自分がいた」
「(東京五輪について)正直4年後は全く見えず、今はただ反省の気持ちでいっぱい」
「このような事態を招いてしまってバトミントン協会に多大なる迷惑をかけてしまった。どういう処分になるか分からないんですけど、今までバトミントンに対して本当に全力でやってきたので、どんな処分を下されてもしっかり受け止めて、しっかり自分と向き合って、ちゃんと反省したいなと思います」(桃田)
謹慎処分の内容は?
違法カジノ店で賭博をした桃田賢斗選手は無期限の競技会出場停止処分
賭博に誘った田児賢一選手には無期限の登録抹消処分
協会は桃田選手を日本代表から外した上で、無期限の試合出場停止処分を科すことを決定したのです。
世界バドミントン連盟(BWF)の世界ランキングからも抹消され、メダル獲得が期待された16年夏のリオデジャネイロ五輪出場が絶たれました。
また、NTT東日本も桃田選手を「出勤停止30日」とする社内処分を発表しています。
後輩を誘ったということで、田児選手には桃田選手より重い処分が科せられました。
桃田賢斗と先輩・田児のカジノ問題の記者会見に「嘘」?
しかし、その後、この会見内容には嘘があったと週刊現代が報じています。
会見では、田児選手は2014年の10月~2015年3月までに月10回程度。
桃田選手は2014年10月~2015年1月まで計6回程度店を訪れ、それぞれ約1000万円、約50万円負けたと話しています。
しかし、桃田選手が通ったとされる違法カジノ店「P」の店長だった人物がこれを否定。
「田児については大体そんな程度だったと思いますが、桃田は少なく申告していますね。
もちろん、田児ほどではありませんでしたが、田児と一緒でないときを含めれば、桃田も少なくとも10回は来ていましたよ。
20回近くになるのではないでしょうか。金額も、最低でも100万円以上は損をしていた印象があります。
桃田が’15年の1月以降に来店していないというのはウソです。店が摘発される直前の3月下旬まで桃田も田児も来店していましたから」
引用元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48395?page=3
また、2人はカジノ店で反社会勢力らしき人は見かけていないと記者会見では語っていました。
しかし、カジノ店のバックには反社会勢力がいて、組長も毎日のように店に顔を出していたそう。
桃田選手も田児選手も、組長とは面識があったといいます。
カジノ店元店長らが、桃田選手が嘘をついているという内容をまとめると…
- 桃田選手の来店回数は6回ではなく、少なくとも10回から20回。
- 負けた金額も50万円ではなく、少なくとも100万円以上。
- 2015年1月以降来店していないのは嘘で、2016年3月下旬までふたりとも来店していた。
- カジノ店と反社会勢力の関係を知っていた。
これについては、バドミントン協会や2選手からも特に反論がなく、真実は闇の中ですね。
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桃田賢斗の処分解除いつ?先輩の田児賢一は海外追放か
桃田賢斗は1年1か月で処分解除
その約1年1か月後の2017年5月12日、日本バドミントン協会はに東京都内で理事会を開き、桃田選手に対する無期限の試合出場停止処分を5月15日で解除することを発表。
謹慎中の桃田選手は、社内処分が2016年5月末にあけると、すぐに練習を再開、まじめにバドミントンに取り組んでいたそう。
同時に、NTT東日本の社員としての業務やバドミントン部の地域貢献活動、2016年10月には熊本地震復興イベントに参加。
その真摯な姿勢が評価されたようですね。
これに対して、桃田選手は深く反省の意をコメントしていました。
「深く反省しました。これからは一社会人として責任ある行動をすると共に、人として成長しなければならないと強く感じた」
田児賢一は海外追放?
しかし、このとき、同時に「無期限の教会登録抹消処分」を受けた田児賢一選手に関しては一切触れられませんでした。
やはり、田児選手は桃田選手をはじめ、多くの選手を違法賭博に誘った先輩で、事件の”元凶”という扱いを協会がしているともいわれました。
さらに、2017年1月の『週刊現代』では、このような田児選手の発言も批判を浴びています。
『ギャンブルに後悔はない、自分を成長させてくれた』
ギャンブルで生まれた借金は親が肩代わりというのも、世間からの心象を悪くした原因でしょうね。
田児選手は2016年末には新天地マレーシアでプロデビューも果たしています。
バドミントン協会としても『もう放っておけ』という感じになったようですね。
2019年4月には、バドミントンのレッスンを行う『TAGOアカデミー』を創設。
ユーチューバーとしても専用チャンネルを開設するなど、現地でビジネスにも乗り出しています。
田児選手は、よく言えば新天地で活躍、裏を返せば事実上の「海外追放」となりました。
【写真】桃田賢斗カジノ問題の謹慎処分解除後は?ガキ使にも出演!
桃田賢斗は復活で快進撃!
復帰後、桃田賢斗選手は、2018年、19年と世界選手権を連覇しています。
2019年には男子シングルス年間最多勝利数のギネス世界記録にも認定されました。
ところが、2020年に遠征先のマレーシアで交通事故に遭い重傷を負ってしまいます。
怪我の後遺症などが心配されましたが、2020年12月の全日本総合選手権で復帰し、優勝しました。
さらに、2021年の東京オリンピックでもメダルが期待されています。
事故当時は痛々しかった!【画像】桃田賢斗の怪我の顔が痛々しい!事故でオリンピックへの影響心配
「ガキ使」で世間的な禊(みそぎ)も!
また、2020年12月31日には番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の大みそか特番「絶対に笑ってはいけない大貧民 GoToラスベガス24時」に出演。
トップアスリートにもかかわらず股間を強打する機械の餌食になり、爆笑を誘いました。
桃田選手の初めてのチ○コマシーン❗😱 #ガキ使 #桃田賢斗 pic.twitter.com/KvNppoatVk
— ルイモン(ガンプラ好きでモンハンライズ狩猟笛使いの29才) (@0115RX) December 31, 2020
「ガキ使」は、不倫などで活動休止していた芸能人が「復帰の場」にも使う番組としても有名。
桃田選手はアスリートとして完全復活をしたと同時に、世間的にも「禊(みそぎ)」を果たしたかたちになりました。
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桃田賢斗 プロフィール
生年月日 1994年9月1日(26歳)
出身地 香川県三豊市
身長 175cm
血液型 A
利き腕 左
種目 シングルス
日本代表歴 2011-2016,2018~
まとめ 桃田賢斗カジノ問題はいつ?謹慎処分内容や先輩・田児のその後は?
2016年に発覚、日本のバドミントン界を揺るがした闇カジノ問題。
錦糸町の闇カジノ店に、先輩・田児選手に誘われて出入りしていたことを桃田選手は認めています。
これを受けて、桃田選手は「無期限の競技会出場停止処分」、田児賢一選手は「無期限の登録抹消処分」という重い処分を受けています。
その1年2か月後、桃田選手は処分が解除され、試合に復帰。
一方で、田児選手はマレーシアで『TAGOアカデミー』を創設するなど、新天地で活躍。
事実上の海外追放というかたちになりました。
さまざまな問題はありましたが、東京五輪での活躍を通して、桃田選手は汚名挽回してくれるのではないでしょうか。