大坂なおみ会見拒否の理由?ラケット破壊のヘイトや2年前の涙も関係

テニスの全仏オープンが、2021年5月30日に開幕。

試合前に先立ち、大坂なおみ選手はSNSで声明を発表しています。

大会中の記者会見には出席しないと宣言、実際に30日の試合後の記者会見に応じていません。

それに対して、主催者側が1万5000ドル(約165万円)の罰金処分を科すなど騒動になっていますね。

大坂なおみ選手が、これほどまでにかたくなに会見を拒否する理由とはなぜなのでしょう?

先日炎上した「ラケット破壊」へのヘイトや、2年前の記者会見での涙にも起因しているようです。

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大坂なおみが全仏オープンの会見を拒否!理由はなぜ?

全仏オープンの開幕前に、大坂なおみ選手がSNSで声明を発表。

大会中の記者会見には出席しないことを明らかにしています。

大坂選手は、このような内容を語っていました。

「人々がスポーツ選手のメンタルヘルスに関心を持っていないとよく感じる。記者会見を見たり、参加したりするたびにまさにその通りだと思う。

私たちは座ってこれまで何度も尋ねられたことを聞かれたり、心に疑いが生まれるような質問をされたりする。

私のことを疑う人たちに自分を見せるつもりはない。

試合に負けた後、プレスルームで選手たちが精神的に崩壊している映像を私はたくさん見てきた。みなさんもそうだと思う」

また、大坂選手はこの声明に2つの動画を添付しています。

一つ目は、当時14歳だったテニス選手のビーナス・ウィリアムズ選手のインタビュー動画です。

その中では「自分に自信があった」と語るウィリアムズ選手にレポーターは「なぜ?」と質問。

疑うようなレポーターの言葉に彼女の父親が「彼女は自信を持って答えているんだ。もうそれ以上聞くのはやめろ」と抗議する場面が写っています。

 

また、もうひとつは2015年のスーパーボウルでNFLのマーショーン・リンチ選手が記者会見に出席したときの映像。

リンチ選手は記者の質問に「会見に来たのは罰金を課されないようにするため」と答えています。

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大坂なおみ会見拒否に罰金が!ボイコット批判に反発のSNS更新も

そして、5月30日、実際に試合後の会見をボイコットした大坂選手に対して、主催者側から処分が科されました。

1万5000ドル(約165万円)の罰金処分

また、次のような警告も出しています。

「想像はつくと思われるが、違反を繰り返した場合、大会追放や、より多額の罰金、将来の四大大会への出場停止につながる重大な違反調査など、さらに厳しい制裁が考えられる」

これに対して、大坂なおみ選手は爆弾投下ともいえるSNSを更新。

「怒りは理解の欠如。変化は人びとを不快にさせる」

さらにインスタグラムのストーリーズには、2019年に亡くなった米人気ラッパーJuice Wrldの作品ジャケット写真が。

「Good bye&Good RIDDANCE」(さよなら、せいせいする)

主催者側の処分に真っ向から反論する姿勢を見せています。

大坂なおみ会見拒否の本当の理由?ラケット破壊のヘイトや2年前の涙も関係か

大坂選手が、そこまで会見をボイコットする理由は声明によると「選手のメンタルヘルスを守るため」。

ただ、そこにはこれまでのさまざまな背景が絡んでいるようです。

ラケット破壊へのヘイト発言?

2021年5月12日には、大坂選手はイタリア国際・女子シングルス2回戦に出場。

米のジェシカ・ペグラ選手にストレートで敗れ初戦で敗退。

思うようにプレーが出来ずフラストレーションが溜まった大坂選手がラケットをコートにたたきつけ破壊するという一幕が波紋を呼びました。

この行為自体は、プロテニスの試合では珍しいことではありません。

過去には、ノバク・ジョコビッチ選手や錦織圭選手もラケットを破壊したこともあります。

しかし、2つの要素により、大坂選手にとって「痛い経験」となってしまいました。

 

ひとつは、大坂選手にラケットを提供する契約を長年の間結んでいるYONEXが批判的な声明を出したこと。

弊社のラケットは、自社工場で1本1本作り上げているものです。ですので、今回のような行為は決して望みません。

 

また、ツイッターなどで、大坂選手を中傷するようなヘイトコメントが少なからず寄せられてしまったのです。

コメントの内容は「ラケット破壊」に便乗して、大坂選手の人種やルーツへの差別的発言という許せないものもあったそう。

ラケット破壊は褒められる行為ではありませんが、心無いヘイト発言が大坂選手のメンタルにダメージを与えてしまったのでしょう。

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2年前の記者会見での涙?

また、大坂選手の声明の背景には、2019年ウィンブルドンの1回戦で敗退した後の、彼女の記者会見があるのかもしれません。

当時、大坂選手は全米オープンと全豪オープンのチャンピオンとして、ウィンブルドンに乗り込んで来た状態。

ところが、ユリア・プチンツェワ選手にストレート負けしたのです。

試合後の会見で、ある記者が投げかけた質問。

「ごく短期間で大スターになったことにうまく適応できているか」

これに対して、彼女は司会者に顔を向けると、泣き出しそうだと伝え、静かに会見室を去っていきました。

どんな状況で負けても、説明責任は伝統的に選手にあることも、残酷といえば残酷なシステムです。

大坂選手は、2年前の自分の涙を思い出し、すべての選手の代弁をしたかったのかもしれません。

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大坂なおみ会見拒否に海外の反応は?

他のトッププレイヤーたちは、この大坂選手の言動にどのような反応を見せているのでしょうか?

ノヴァク・ジョコヴィッチ選手

男子世界ランキング1位のノヴァク・ジョコヴィッチ選手(セルビア)は、記者会見をとても不快に思うことがあるのは理解できると述べています。

「でも(記者会見は)テニスの一部であり、ツアー人生の一部であり、やらなければ罰金を払わされる義務だ」

「心の健康の問題はおそらく過小評価されている。(中略)もう少しよく話し合い、選手たちが気持ちよくいられるために、みんなで何をすべきか理解する必要がある」

イガ・シフィオンテク選手

PARIS, FRANCE – OCTOBER 08: Iga Swiatek of Poland celebrates during her match against Nadia Podoroska of Argentina in the semi-finals of the women’s singles at Roland Garros on October 08, 2020 in Paris, France.

昨年の全仏オープン女子シングルスの覇者、イガ・シフィオンテク選手(ポーランド)も、特に試合に敗れた後は、記者会見は決して楽しいものではないと説明。

しかし、会見には総じて肯定的な見方を示しています。

「大変かもしれないが、適切な支援があり、距離とバランスが保たれているなら、それも仕事のうちだと受け止めている」

「誰もがプロの選手ではないし、私たちがコートでやっていることをみんながわかっているわけでもないという点からも(記者会見は)大事だ。何をやっているのか話すのはいいことだ」

ラファエル・ナダル選手

全仏オープンの男子シングルスで13回優勝しているラファエル・ナダル選手(スペイン)は、こうコメントしています。

「彼女(大坂選手)の決断を尊重する。彼女をアスリートとして、そして人間性の面からも敬意を表する」

「個人的には、メディアが存在せず、ニュースや私たちの業績について記事を書く人たちがいなければ、アスリートたちはおそらく今と同じではないと思う。世界中でこんなに認識はされず、人気もなかっただろう」

「彼女のことは理解する。でも一方で、メディアはテニスのとても大事な一部だと、私は考えている」

コンタ選手

イギリス女子ナンバー1のコンタ選手は、大坂選手を支持する発言をしています。

「彼女の意見に必ずしも反対ではない。彼女の主張には多くの真実が存在すると思う」

「適度なバランスを見つけるのが大事なんだろうと、個人的には思う」

錦織圭選手

また、親交が深い錦織圭選手も一定の理解を示しています。

「真意がどこにあるのかが分からないので何とも言いづらい」としつつ、こう発言。

「嫌なことを聞かれる場合もあるし、なおみちゃんの場合はそういう活動もしている。立ち位置的に、僕よりも色々なことを聞かれることは断然多いと思う」

「彼女が本当に病んでいたりしたら……。罰金を払ってでもと彼女が判断したら、尊重すべきこと」

その後、自身に置き換えて、こうも語っていました。

「(記者会見は)大会のプロモーションの一環として選手がやらなければいけない一つのことかなとは思う。賞金をもらって、色々な人が大会をつくってくれて、関わってくれていることを考えると、しなくてはいけないことかな」

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