新型コロナウイルス『ペットの犬猫にうつる』はデマ?獣医師会の見解は?

3月4日、香港政府が新型コロナウイルスの感染者が飼っていたペットの犬から低レベルの感染を確認したと発表。

日本でもペットを飼っている人々から「犬にうつるの?」と心配の声も上がっています。

まだまだ不明なことが多い新型コロナウイルスですが、本当にペットにうつってしまうのでしょうか?

新型コロナウイルスがペットの犬に感染?

3月4日に香港政府が犬への感染を発表しています。

香港政府は4日、新型コロナウイルスの感染者が飼っていたペットの犬から低レベルの感染を確認したと発表した。

ヒトから伝染した可能性があるとしている。ロイター通信は同日、ヒトから動物に感染した初のケースの可能性があると伝えた。

犬への感染確認の経緯は次の通りです。

  1. 犬の飼い主は60歳の女性。
  2. 2月中旬にせきが出始め、下旬に入院後、感染が判明した。
  3. 2月下旬、この犬の鼻と口から採取した検体から、ウイルスの弱陽性反応が検出
  4. 犬が実際に感染したのか、それともウイルスが鼻や口に付着しただけなのか調べるため検査を継続
  5. 動物の感染症対策を担う国際機関、国際獣疫事務局(OIE)などの見解を踏まえ、検査結果は感染を示すと結論。

年齢は16~17歳で人間の80~90歳に相当するといいます。

犬は現時点では発症しておらず、政府の施設で隔離されています。

香港政府は「現時点でペットがウイルスを媒介するというデータはない」と強調したうえで、飼い主に対し、動物が感染源になるといった過剰な心配を抱かないように呼びかけています。

また、香港大学の専門家も犬を連れた外出を控えるよう提案。

日本でも犬を飼っている人は多く、コロナウイルスへの感染が心配になります。

新型コロナウイルス『ペットの犬猫にうつる』に獣医師会の見解

この情報について、日本の関係各所からコメントが出されています。

東京都獣医師会は「問題とならない」

日本のペットにおける新型コ ロナウイルスの感染は、現時点において問題とならないと判断

  1. 日本のペットにおける新型コ ロナウイルスの感染は、現時点において問題とならないと判断。
  2. (香港では)犬の鼻と口の粘膜にたまたま付着し た新型コロナウイルスを検出してしまった可能性がある。
  3. つまり、犬の体内で本ウイルスが増殖 したかどうかは確定していない(犬が感染したことを確認したわけではない
  4. 野生動物との接触がほぼない日本のペット飼育環境では、ペットへの感染があるとすれば、飼主からの経路しか考えられないが、その可能性も非常に低い。

このようにペットの犬や猫への感染の可能性は低いと発表しています。

まずは飼い主が感染予防し、落ち着いた対応をするよう呼び掛けています。

日本獣医師会も「感染可能性は低い」

日本獣医師会も心配ないという旨のコメントを発表。

  1. 日本獣医師会は、日本におけるペットの新型コロナウイルス感染は 現時点では問題とならないと考える。
  2.  香港の例は、体にたまたま付着したウイルスの遺伝子を PCR で検出した可能性が考えられる。
  3. 報告された事例は本件 1 例のみで、犬にウイルスが感染し、体内で増殖して排出されたとは確認されてはいない。
  4. 新型コロナウイルスが飼育者から犬に移行したものと考えるのが妥当。

日本獣医師会でもペットの犬や猫への「感染」には懐疑的で、ウイルスがペットの身体表面に「付着」「移行」という見解です。

WHOサイトでも「エビデンスはない」

WHOの公式サイトでも、このような質問に答えていました。

「現在のところ、犬や猫が新型コロナウイルスに感染するというエビデンスはありません

でも、ペットを触った後に石鹸と水で手を洗うことをお勧めします。大腸菌やサルモネラなどの病原体から身を守るためにね」

こちらでも新型コロナウイルスがペットの犬や猫に感染するというエビデンスはないとコメントしています。

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新型コロナウイルス『ペットの犬猫に感染』に心配の声も

ネットでは心配の声が多数あがっています。

現在のところ、犬への感染の可能性は低いという見方が強く、早急に心配することはないということですから、落ち着いて予防に徹したいものです。

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