「音楽フェスって、いったいいくら費用がかかるんだろう?」
たしかに、フェス初心者には未知の世界、不安ですよね。もちろん、フェスの規模や出演アーティストのラインナップ、自宅からの交通費などによっても変わってきますが、確かに言えるのは「けっこうお金がかかる」ということ。
わたしが、毎年参戦しているフジロックでは、トータルでちょっとした海外旅行ぐらいの費用は飛んでいきます。正直。
ただ、いろいろな工夫で節約することも可能ですからご安心を。「節約術」については、次回に触れていきますが、まずは対策を練るために「敵」(支出!)を知ることから始めましょう。
参加するフェスによって、費用は違ってくるので、まずはだいたいの費用を概算してみましょう。その際に、なにに費用がかかるのか、またその注意点などをご紹介します。
音楽フェスの費用、なににかかる?
チケット代
これは、もう絶対避けられない支出。チケットがなければ、会場には入れませんから。
たとえば、海外アーティストや有名国内アーティストが多数出演するフジロックなら3日券で4万5000円です(一般発売)これを高いとみるか、お得とみるか…。うーん、正直、高いです。が、一生に一度見られるか見られないかのアーティストにお目にかかれるチャンスと思えば、「プライスレス」ということになるでしょうか。
ちなみに、当たり前ですが、「1日券」「2日券」「3日券」と期間が長いほど、1日あたりの料金は割安になります。もちろん、小規模だったり、そこまで有名アーティストが出演しなければ、もっとお値打ちなフェスもありますよ。
往復の交通費
もちろん、自宅から会場までのロケーションによりますよね。これも、新幹線か、車か、バスか…など交通手段で大きく変わります。
お得な割引切符や、フェスによってはお得なオフィシャルツアーを組んでいる場合もあるので、参戦したい音楽フェスが決まったら、検討してみてください。
宿泊費
音楽フェスの期間は、周辺の宿泊施設を予約するのも困難。一泊の値段もふだんより高騰することが多いのです。しかも、会場から徒歩圏内などいい条件であるほど、高くなります。もちろん、ホテルなのか、民宿なのか。高くても利便性を選ぶか、遠くてもコストを選ぶか。はたまたキャンプでがんばるか…によってかかる費用も違ってきます。
キャンプは宿泊費は抑えられますが、テントやギアを揃えるのなら、その費用も考慮する必要がありますね。
現地での飲食&ドリンク
フェス飯は、音楽フェスの大きな楽しみのひとつ。1日中、歩き回って、踊り狂って、お腹も空きまくり、のども乾きまくりです。朝・昼・晩と食べて、熱中症にならないためにも、ドリンクもしっかりとって。となると、意外とかさむもの…。おそらく…おやつや夜食も食べてしまいそうなので、ここは多めに見積もっておきましょう。
物販&雑費
フェス会場では、やはり記念にTシャツやタオル、リストバンドなど、やっぱり「参戦の証」が欲しくなるものなのです。もし、おめあてのものがありそうなら、その予算を見積もるのもお忘れなく!
実際のフェス費用を見積もってみよう
上記のような費用がかかるといっても、実際に金額を見てみないとなかなかイメージがわきませんよね。貯金の意欲も盛り上がらない?ということで、NOBICOが実際に参加したフェスでかかった費用をざっくり思い出して見積もってみました。
もちろん、自宅とフェス会場の距離や宿泊などさまざまな要素で変わってくるのですが、「なんとなくこれぐらいかかるのか」というイメージとしてとらえていただければと思います。
★フジロック2018の場合★
チケット | 4万5000円(3日券/一般発売) |
交通費 | 2万7000円 |
宿泊 | 3万2000円(民宿に4泊) |
飲食 | 1万2000円 |
物販・雑費 | 6000円 |
ざっくり合計 | 12万2000円 |
直前に行くことが決まったので、チケットは一番高い一般発売後に購入。行きは友達のクルマに乗り合い、帰りは新幹線。宿泊は苗場地区の民宿に4泊。物販・雑費はTシャツ1枚とあとは風呂、コンビニなどで使ったお金です。帰りの荷物を送った宅急便代、行き帰りの飲食は入れていません。
なかなかの費用感ですよね。ちょっとした海外旅行なら行けちゃうレベルです。
★朝霧JAM2018の場合★
チケット | 1万5000円(2日券) |
交通費 | 5000円(3人で折半) |
宿泊 | 3000円(3人で折半) |
飲食 | 4000円 |
物販・雑費 | 1000円 |
ざっくり合計 | 2万7000円 |
友達のクルマで3人で乗り合い、高速道路代+ガソリン代=約1万5000円を3人で折半。宿泊は、ふもとっぱらでオートキャンプ。ふもとっぱらの駐車料金(つまり宿泊代)が1台9000円で3人で折半。飲食はほとんどテントサイトで自炊だったのでスーパーで買っていった食材とドリンク費用と現地での飲食。雑費は日帰り温泉の1000円です。行き帰りの飲食などは入れていません。
どうですか?開催地が静岡県でNOBICOの自宅から比較的近い、宿泊がテント、自炊をしたということで、ぐっと費用が抑えられたと思います。クルマで乗り合い、テント泊が安くする秘訣かもしれません。
★森道市場2018の場合★
チケット代 | 3450円(1日券/一般発売) |
交通費 | 2000円 |
飲食 | 2000円 |
物販・雑費 | 1000円 |
ざっくり合計 | 8450円 |
日帰りで行ったので宿泊はなし。往復はJRの急行。現地でピアスを購入したのが1000円です。森道市場は、チケット代がリーズナブルにも関わらず出演アーティストの豪華さで有名です。この日も、ハナレグミが見たくなって、その日の朝、急遽参戦を決めました。会場は名古屋から電車で1時間ぐらいの距離なので、1日フェスで遊んで1万円をきる安さとなりました。
まずはお手頃に日帰りで参加できる都市型フェスなどをチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
まとめ 予算に合わせてフェス参加を検討しよう
いかがでしたか?
金額は、もちろん参加するフェスによっても、会場からの距離によっても変わってきます。上記は、「ハード」「ミディアム」「ライト」という感じの例になるでしょうか?チケットを購入する前に、概算で計算してみると安心です(貯金目標も定まりますし!)
しかし、これぐらいの費用をかけても、やっぱり参戦する価値があるのが音楽フェス。これまで経験できなかった、「非日常」の世界が広がっているのですから。わたしは、そのために1年間、必死に働いていると言っても過言ではありません(笑)。
とはいえ「節約の裏ワザ」もありますから、安心してください。次回に、ご紹介していきますね。