船場吉兆ささやき女将の現在は?ドン底からも『迷セリフ』復活か【画像】

2007年に発覚した老舗高級料亭『船場吉兆』による食品偽装問題。

事件そのものはもちろん、注目を集めたのはその奇妙な謝罪会見でした。

あれから、13年。『ささやき女将』こと、湯木佐知子氏はどうしているのでしょうか?

船場吉兆の食品偽装事件の内容を簡潔に振り返り、現在の姿を探りました。

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船場吉兆事件とは?黒すぎる食品偽装疑惑

画像引用元:https://moyarin.com/6541.html

船場吉兆の開業は1991年。

吉兆の創業者である佐知子氏の父・湯木貞一氏が暖簾分けを行い、三女の湯木佐知子氏と夫で板前の湯木正徳氏により大阪で始めたのが「船場吉兆」です。

1999年に福岡にも進出、また百貨店と提携し自社商品の販売を開始するなど、ブランドとしても勢力を増していきました。

しかし、2007年に百貨店で販売されていた商品の消費期限ラベルを張り替えていた事実が発覚。

その後も次々と食品偽装の問題が発覚していったのです。

  1. 2007年10月 船場吉兆が運営する福岡市「吉兆天神フードパーク」で、売れ残った5種類のデザートの賞味・消費期限の表示偽装が発覚。
  2. 2007年11月 栗のふくませ煮などの惣菜のうち、賞味・消費期限切れの食材の吉兆天神店への横流しが発覚。
  3. 2007年11月 大阪市中央区の本店で、佐賀県産の和牛を「但馬牛」、ブロイラーを「地鶏」と、産地の表示偽装が発覚。
  4. 2007年の3月から10月にかけて販売した「牛肉味噌漬け」など3つの商品で、原材料である佐賀県産と鹿児島県産の牛肉を「但馬牛」「三田牛」と偽装し、合計101個を百貨店などに納めていたことが発覚。
  5. 酒類の製造に必要な許可を得ることなく無許可で梅酒の製造。店舗で提供していたことが発覚。
  6. 全ての店舗において、お客様が食べ残した料理の一部を回収し再利用していたことが発覚。

こうして挙げてみると、かなりの賞味・消費期限、産地偽装を行なっていたことがわかります。

当初、船場吉兆側はこれらの偽装は、勝手に仕入れ業者やパートがやったことと主張し、責任転嫁を図っていました。

しかし、捜査が進むにつれ、物証やパート従業員の証言により、女将の佐知子氏とその息子の湯木喜久郎氏を中心とする経営陣の過剰な採算主義がもたらした最悪の結果だったということが明らかになったのです。

【動画】船場吉兆女将・湯木佐知子の「ささやき事件」とは?

そして、2007年12月に女将の湯木佐知子氏と息子である社長の湯木喜久郎氏による謝罪記者会見が開かれます。

記者から矢継ぎ早に投げられる質問や罵声に、湯木喜久郎氏は混乱。声を出す事もままならない状態に。

そこで母の湯木佐知子氏が息子に回答を耳打ちし、息子が言われるがまま発言するという奇妙な光景が繰り広げられたのです。

そのときの動画がこちらです。

ささやき女将の「セリフ」はこちら!

佐知子氏が息子に「頭が真っ白になったと言って」などささやいて指示を送る姿が、『ささやき女将』と揶揄され、偽装疑惑はもちろん「社長が情けない」「マザコン」など当時は大きな話題になりました。

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船場吉兆のその後は?経営破綻で閉業

画像引用元:https://sin-sei.at.webry.info/

その後、船場吉兆はどうなってしまったのでしょう?

  1. 2008年1月 大阪地方裁判所に民事再生法適用を申請。
  2. 佐知子氏が新社長に就任。湯木佐知子氏以外の役員は全員が引責辞任
  3. 佐知子氏を中心に再建を図しましたが、あえなく2008年5月に経営破綻。
  4. 従業員も全員解雇。創業者である湯木正徳・佐知子夫妻も廃業時に自己破産。

かつては高級料亭と言われ、福岡にまで進出した船場吉兆も、長年続いた食品偽装と引き換えに失ったものが大きすぎました。

1991年に始まった船場吉兆の歴史は、2008年に幕を閉じました。

【画像】船場吉兆ささやき女将の現在は?『迷セリフ』復活か?

それでは、現在、ささやき女将はどうしているのでしょうか?

2015年『爆報THEフライデー』で息子がコメント

画像引用元:http://dokujyoch.net/archives/64711133.html

番組では、佐知子氏の次男である湯木尚二氏(現在は大阪市内の北新地で飲食店を開業)が、佐知子氏のその後の様子が語られていました。

  1. 負った負債は8億。貴重な食器も全てオークションに掛けられた。
  2. 佐知子氏とその夫は自己破産。
  3. 飲食業界からは完全に離れている。
  4. 女将と夫は一緒に、賃貸マンションで年金生活をしている。
  5. 時々お昼に尚二氏のお店に食べにも来る。

現在のささやき女将は、飲食業界や経営からは退き、ひっそりと年金生活をしているそうです。

しかし、尚二氏の店に昔のなじみ客が来るときには電話でアドバイスも。

「お客様はお肉がお好きやから、必ずお肉料理を出さなあかん」

女将の「ささやき」は形を変えてはいるものの、健在のようですね。

2016年『爆報THEフライデー』に本人出演

2016年には本人が『爆報!THEフライデー』に出演。

生中継で爆笑問題トーク&生ささやきを披露していました。

お元気そうで何よりです(笑)。

2018年『バイキング』では?

ささやき女将は『バイキング』以外にもテレビにもたびたび出演

また、ささやき女将本人が番組「バイキング」にVTR出演。あの会見の様子を振り返っています。

「つい横で答えに詰まっている息子に対してなんとか助けてやりたい一心で言葉が出てしまった」と述懐。

しかし、ささやき声が入っていたことは予想外だったようで、「マイクの性能が優れていて、まさかあのような形で丸聞こえになるなんて夢にも思っていませんでしたよね」と、マイクの性能を甘く見ていたことが原因だったと明かした。

引用元:https://www.sanspo.com/geino/news/20180111/geo18011115070029-n1.html

さらに、次男の尚二さんが開業した料亭について触れ、「時折、お店に出てはアドバイスを行い、第2の人生を楽しんでいる」ともコメント。

VTRを見たMCの坂上忍さんは、「やっぱりアドバイス送っているんですね」とツッコミを入れられていたそうです。

『バイキング』放送から約2年。今年で83歳を迎える湯木佐知子さん、現在も元気で『迷ささやき』を続けていると願いたいですね。

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