麻薬取締法違反の罪に問われた女優の沢尻エリカさんの初公判が東京地裁で開かれました。
沢尻さんは、女優復帰については「考えていない」と引退を明言していますが、本当に復帰はありえないのでしょうか?
沢尻エリカさんが女優に復帰する可能性を探ってみました。
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理由①沢尻エリカの引退宣言は「作戦」
1月31日に開かれた初公判で、沢尻さんは女優復帰について、こう明言していました。
女優復帰については「考えていません」とキッパリ。現在はエイベックス所属で再起の可能性を残すが、罪を振り返り「影響力のある人間としてあまりにも身勝手な行為。復帰を語る資格はない」と言い切った。
降板したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」には「撮り直しを余儀なくさせ、経済的にも大きな損害を与えて申し訳なく思っています」と謝罪した。
https://www.sanspo.com/geino/news/20200201/sca20020105050007-n2.html
なんとも沢尻エリカさんらしい、潔い「引退宣言」です。
しかし、これは専門家によるとこれは裁判上の「作戦」である可能性もあるといいます。
裁判に向けて、担当弁護士と法廷での受け答えのリハーサルを綿密に行ない、話し方はもちろん服装やメイクに至るまで指導が入るということ。
ましてや、沢地エリカさんの弁護団には、日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告らを担当した「無罪請負人」の一人として知られる河津博史弁護士がついています。
今回の裁判は、無罪を争うものではなく、減刑をめざしているものですから、裁判官の心証が少しでもよくなるように「一から出直す」という強い意志表示として、引退宣言がシナリオに組み込まれたということなのかもしれません。
理由②沢尻エリカと契約解除しないエイベックス
沢尻エリカさんの逮捕の影響は多大で、NHK大河ドラマやCMスポンサーへの損害賠償は20億円にものぼるといわれています。
しかし、所属事務所エイベックス・マネジメントは沢尻さんを契約解除するどころか、多額の損害賠償を肩代わりし、さらに療養する病院なども用意。
これは、エイベックスが沢尻エリカの商品価値をまだまだ高く見積もっている証拠ではないでしょうか?
公判では、エイベックス・マネジメントの役員による陳述書も読み上げられています。
それによると、沢尻さんに対しては「自身の立場を理解していない身勝手な行動と言わざるを得ません」と厳しく叱責しつつ、「更生を支援するのが会社の責任です」と言及。
さらに、こんな意思表明も。
「個人的にはいつかまた彼女の作品を見てみたいと思っています。しかし、仕事は社会の支援や理解がないとできません」とし、「今は更生に向き合い、今後の道を探してほしい。当社としても、最善の道を選ぶように支援をしていきます」と表明した。
引用元:https://www.huffingtonpost.jp/entry/erika-sawajiri-trial_jp_5e33ed08c5b69a19a4ad2f50
いったんは肩代わりしてもらった数億円単位の賠償金を返済するには、事実上、芸能界に復帰するしかないのでは?
また、まっすぐな性格の沢尻さん。芸能界に激震を及ぼした自分を未だ「支援する」と言ってくれているエイベックスに、恩義を感じざるを得ないでしょう。
理由③ 沢尻エリカの復帰を目論む蜷川実花
沢尻さんの女優人生を語る上で、必ず思い浮かぶのが写真家・映画監督の蜷川実花さんの存在。
2007年に「別に」騒動を起こし、芸能界から総スカンを食らった沢尻さんを救ったのは、姉妹のように仲がいい蜷川さんでした。
2011年に沢尻さんは、蜷川さんが所属する事務所『エイベックス・マネジメント』と契約。
2012年に蜷川さん監督の映画『ヘルタースケルター』に主演。
高い評価を得たことをきっかけに、その後も映画『新宿スワン』『不能犯』などの話題作にも出演し、見事に女優として復帰を果たしています。
そして、2019年には映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で再びタッグを組んでいました。
「蜷川は『(沢尻は)普段本当に可愛くて、天真爛漫で、自分の芯もしっかりあって、でもすごく不器用。こんなにピュアな人、見たことない』と女優としてだけでなく、沢尻の人柄にも惚れ込んでいただけに、今回の事件の衝撃は並大抵ではないでしょう。
逮捕された翌日の深夜、蜷川氏は『明日からまた頑張ろう!』と、ツイッターでコメントしていますが、こうでも書かなくては、心の整理がつかなかったかもしれませんね」(前出・ワイドショー関係者)
引用元:https://friday.kodansha.co.jp/article/82075
これほど、沢尻さんの才能と人柄に魅かれている蜷川実花さんが、「二度目の復帰」を手助けする可能性は十二分にあると見ていいでしょう。
理由④沢尻エリカの道を拓くピエール瀧
とはいえ、「薬物」のイメージがついてしまった沢尻エリカさんがいきなり地上波やCMで復帰するのは難しいでしょう。
しかし、「受け皿」はちゃんとありました。それが、視聴者が自分の意志で「見る見ない」を選択できるNetflixなどの動画配信サイトです。
「『Netflix』がアメリカ資本の会社であるという部分が大きいでしょう。日本と違い、アメリカでは違法薬物で逮捕された俳優の作品が公開中止になったり、過去の作品まで遡って配信停止になることはまずない。
とくにネット配信の世界は、『会員が自分の意思で取捨選択して見るもの』という認識が強いので、日本的な自主規制はほとんどない」(映像配信会社スタッフ)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200202-00000016-pseven-ent
実際、2019年3月に麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧さんが、『Netflix』制作の最新ドラマ『全裸監督2』に出演、復帰という情報もあります。
ピエール瀧さんは『全裸監督1』にもビデオ店の店主として出演していましたが、逮捕後もそのシーンがカットされることはありませんでした。
沢尻さんも「先人」にならい、このような舞台で復帰を果たす可能性が高いのでは?
しかも、蜷川実花さんもNetflixとは縁が深いようです。
「蜷川実花監督も来年、NETFLIXオリジナルドラマ『Followers』が全世界190カ国で配信される予定。このドラマに沢尻はワンシーンだけ出演していましたが、カットされてしまいました。
禊をきっちり済ませた後、世界進出を図る蜷川監督と再びタッグを組み、コンプライアンスに締め付けられた日本を飛び出して活路を見出してもらいたいですね」(放送作家)
蜷川実花監督のオリジナル作品で沢尻エリカさんが華麗なる復帰を果たす。
そのシナリオはすでに水面下で動き出しているのではないでしょうか?
まとめ 沢尻エリカ復帰会見も間近?女優復帰は無理じゃない理由
沢尻エリカさんが、初公判で事実上の「引退宣言」をしたことが話題になっています。
しかし、これはあくまで裁判での作戦であり、復帰へのシナリオは水面下で動き出しているのでは?という見方も。
そんな声が聞こえてくるのも、女優・沢尻エリカの才能を惜しむ人々が多いからなのかもしれません。