2019年、千葉県に甚大な被害を及ぼした台風15号。
50万戸以上の停電や8万戸を超える断水世帯、さらに死者も出るなど台風被害が深刻化する中、森田千葉県知事の被害対応の甘さが批判を浴びました。
11月7日発売の週刊文春では、さらに、台風当日から翌日の森田知事の不可解な行動について報じています。
それが本当なら、知事辞職をも問われる内容。その全貌をまとめてみました。
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【文春】森田健作・千葉県知事の台風15号対応に批判殺到!
9月9日未明に千葉県を直撃し、深刻な被害をもたらした台風15号。
台風被害の復旧の最前線に立つべき森田健作・千葉県知事は、直撃した当日は千葉県庁に登庁せず、「終日、知事公舎で情報収集をしていた」と苦しい弁明に終始していました。
台風15号の千葉県の対応の甘さには批判が集まりました。
- 県内のほとんどの市町村が9日までには災害対策本部の設置を終えたにもかかわらず、県庁に設置されたのは、台風上陸から丸一日が経ってから。
- 災害救助法の適用や県職員の現地派遣は三日後。
- 熊谷俊人千葉市長が『県に給水車の派遣を要請したが断られた』と怒りを露わにした。
- 県庁内でも、秘書を通さないと森田氏と連絡が取れず、災害対応の担当部長が困っていた。
しかも森田知事は、台風被害の翌10日も、15時前に人知れず県庁から姿を消すなど、不可解な行動をとっていたというのです。
【文春】森田健作何してる?台風15号通過後も登庁せず!
気象庁は九月八日の午前中から、緊急会見で台風十五号への警戒を呼び掛けており、危険性は十分認識できたはず。
それにも関わらず、森田健作知事は、台風15号が直撃した9月8日から9日にかけてなにをしていたのでしょう?
- 8日の午後には横浜で、支援者の息子の結婚式に参加。
- その後は都内の帝国ホテルで姉妹都市である米ウィスコンシン州の知事や関係者を歓迎するレセプションに出席して乾杯。
- 9日未明の台風通過後、平日にもかかわらず、県庁に一度も登庁しなかったことが問題視されている。
- 知事は『終日、知事公舎で情報収集をしていた』と苦しい弁明。
元鳥取県知事の片山善博氏によると、これは信じられない行動だそうです。
「本来であれば、八日の明るいうちから幹部会議を招集して、対応を協議するべきです。市町村との連絡体制の確認など、事前にやるべきことはいくらでもある。そうした対策も取らずに、九日には公舎で一人で情報収集していたというのは、まったく理解できません」
【文春】森田健作は台風15号翌日に「私的視察」?
さらに不可解なのは、翌日10日の森田健作知事の行動でした。
県の秘書課によると、10日の知事の行動は次の通り。
「『知事が被災地を私的に見たいと考え、指示を受けた場所に知事を送り届けた。コンビニで知事を降ろして県庁に戻り、知事は自分が用意した車で富里市方面を視察して回った』というものでした」
しかし、この「私的な視察」について疑問視する声も。
「もちろん富里市が台風十五号の被害を全く受けていないわけではありません。停電もしていたし、農業への被害は大きかった。ただ、十日正午過ぎの段階では、富里市からは人的被害、家屋の被害ともに報告されておらず、県内の多くの市町村で起こっていた断水も、富里市では確認されていなかった」(千葉県議)
文春の記者が富里市議十八人全員に、9月10日の森田知事の視察状況を尋ねたところ、回答を得られた十六人が「森田氏が市内のどこを視察したのか、全く知らない」と話したそう。
富里市長の五十嵐博文氏も視察の事実を把握していませんでした。
【文春】森田健作は台風翌日に別荘に行く無能ぶり?辞任の危機?
こうした状況を受けて、県庁関係者の間では、知事は私的視察を建前に別の場所にいったのでは?と囁かれているというのです。
その行き先とは、富里市ではなく、隣接する芝山町の別荘だと言われています。
文春の記者は、情報公開請求をして公用車のETC記録を入手していました。
〈15:01 穴川西 15:16 酒々井〉
〈15:49 酒々井 16:04 穴川西〉
〈穴川西〉とは県庁から五キロ、〈酒々井〉は森田知事の別荘にほど近いインターチェンジだそう。
さらに、知事のドライバーが克明に記した同日の〈庁用自動車等運転日誌〉も入手。
〈晴 市内 7:35〜17:00 出発時メーター52673 帰庁時メーター52782〉
この日の移動距離は109km。公表されている会合などへの移動距離を差し引くと、移動距離が約77キロ分。
ちなみに県庁から森田氏別荘までは往復で約七十四キロであり、限りなく近い数字だとされています。
ある町議が匿名を条件にこう証言しています。
「近所の人が『十日は多分(知事が)帰って来てたよ』って言っていた。知事が来てると、SPみたいな人が家の前にいるからすぐに分かるという。十日もそれらしき人がいたから、知事も来ていたという話になっていたよ」
記者は森田氏が芝山町内で別荘以外の被災箇所を視察していないか、芝山町議十二人と相川勝重町長に尋ねたが、誰一人、視察を把握していなかったそう。
こうした取材から、浮かびあがる疑惑。
それは、9月10日に森田知事は富里市内の視察でもなく、芝山町の自分の別荘だけが心配で確認しにいったのでは?ということ。
さらに県の秘書課は「10日は酒々井ICを降りて、コンビニで知事を降ろし、知事は自家用車に乗り換えた」と説明していますが、酒々井IC付近のコンビニを取材しても、10日の森田知事の目撃談は得られませんでした。
つまり、文春では、そもそもクルマを乗り換えた事実がなく、公用車で別荘に直接向かったのではと仮定しています。
大きな台風被害にあった翌日に、公用車で自分の別荘の様子を見に行ったとなれば、問題と言われても仕方ないでしょう。
この件について、森田知事に直撃したところ、ちゃんとした回答は得られなかったようです。
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11月7日発売の週刊文春では、千葉県を直撃した台風15日当日から翌日の森田知事の不可解な行動について報じています。
台風直撃の8日には支援者の息子の結婚式や会合に出席、9日には登庁せず、10日には公用車で自分の別荘の様子を見に行ったという疑惑が浮上。
公用車のETC記録や走行日誌などに基づいた仮定であり、これについては森田知事にも説明責任があるのではないでしょうか?
今後の知事の動向に注目が集まります。