いよいよ2019年5月17日に、ももいろクローバーZの5thアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」がリリースされますね。
その一部の楽曲のMVが段階的に公開されています。観て驚いたのは、「ん??これまでのももクロのイメージとだいぶ違う…」ということ。
さらに、それぞれのMVの映像制作に躍進中の若手ディレクターを起用していて、映像も斬新です。
今回は、そのうち最も話題になっている曲のひとつ「魂のたべもの」のMVや歌詞の意味や解釈について考えていきたいと思います。
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ももいろクローバーZ『魂のたべもの』のMVが綺麗で幻想的!
アルバム公開リリース前に、MVの一部が公式に公開されています。
なんでしょう!この鳥肌感。こんなアンビエントなももクロ聴いたことないし、想像を超えていますね。
この曲から、一本の映画が始まる。そんな予感もさせる楽曲だと思います。
この重厚感のあるサウンドは、神秘的なブルガリアンコーラスやストリングスが盛り込まれているゆえ。40人の編成でブルガリアのソフィアでレコーディングを行なったそうですよ!
ブルガリアンコーラスとは、ブルガリアの伝統的な民族音楽だそう。
複数(3人以上)の女性により、地声・ノンビブラートで歌われる。歌声は力強い響きで、独特の発声とハーモニーである。発声にはビブラートの代わりにこぶしが用いられ、ハーモニーには不協和音を使用している。伴奏にはバグパイプ等が使用される。
Wikipediaより
そう、あのアンビエントな不思議な感じは不協和音が胸をざわざわさせていたのかもしれません。
さらに、MVの映像は若手ディレクターが楽曲を試聴し、感じたイメージをもとに制作を担当するという企画で制作されています。このMVをディレクションしたのが、Padawan and pennackyです。なんでも複数の映像を重ねる特殊効果“ルミナンスキーヤー”が用いられているそう。
ところでルミナンスキーヤーってなに?
特定範囲の輝度(=明るさ)を持つ部分を指定し、透明にすることができるエフェクトです。ルミナンスキーを使うことで、例えば「明るい部分を透明にし、別に用意した空を当てはめる」といったことが可能になります。
うむ。素人には難解ですが、白いもやに包まれている部分が透明になり海や空などの風景やオーケストラ、レコーディングシーンが映し出されています。
上空から俯瞰でとらえられた海や雪原の映像があるかと思えば、まるで自分が虫になったようなローアングルな視点の草原が映る。
なんかもう、人間を越えているというか。生まれてからの、生まれる前の記憶というか。個人的にはそんなふうに感じました。
とにかく…アイドルという枠は完全に超えていますよね。
ももいろクローバーZ『魂のたべもの』歌詞の意味や解釈は?
「魂のたべもの」というタイトルも衝撃的です。さらに、一部ではありますが、歌詞も公開されています。
歌詞はこちら
うむ。詩も見てもますますアイドルの楽曲とは思えないディープでダークな余韻が残ります。
この曲の作詞を担当したのは、作詞家の岩里祐穂さん。数々のヒット曲を生み出し、今井美樹さんのミリオンセラーとなった1991年『PIECE OF MY WISH』、1994年『Miss You』の作詞も担当。ももいろクローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」ももクロvs KISS「夢の浮世に咲いてみな」の作詞も手掛けています。
この曲のテーマは、ずばり「心の闇」だそうです。しかし不思議なタイトルです。実は、このタイトルを思いついたのは1年程前。「モモクロに」と書いたあと、横山克さんの楽曲の美しさに感銘して書き直したそうです!
一年程前『魂のたべもの』というタイトルが浮かび、ももクロに、と詩を書きました。今回、横山克さんの凍えるほどに美しい曲に出会い、新たに書き直し、かたちになり、4人に歌ってもらえて幸せです。 #ももクロ https://t.co/jgyHw1gWEs
— 岩里祐穂@Ms.リリシスト (@yuhoiwasato) May 11, 2019
改めて聞いてみると、曲の冒頭から、静かに深くもがき苦しむ主人公の姿が浮かびます。「ひとり耳を塞いで 取り替えのきく明日なんてもういらない」というフレーズに、なにも変わらない自分、なにも起こらない明日への焦燥感と絶望。
血が流れ、温もりを感じる身体はある。この身体をかたちづくるのは、まぎれもなく「たべもの」だろう。
じゃあ、心を、魂をかたちづくる「たべもの」とは何ですか?
それが見つからないから、見つけたい。見つけたいから、見つからない。
たとえ声を発することができても、 呼吸を続けても、温もりのある身体でも、使い道がわからないならしょうがない。飢えて動かない魂にとって、肉体はもてあますものでしかない。
そんなふうに感じました。ただ、心の闇といっても「諦め」を示すものではなく「爆発前夜」のようなあやうい可能性を秘めている。そんな未来も感じさせる詩や楽曲、映像だと個人的にはとらえています。
とはいえ、作詞家の岩里祐穂さんも「リスナーに想像してもらって初めて詞が完成する」と言われているように、この曲をそれぞれの立場、生活、不安、悩み、苦しみ、焦り…一人ひとり違うバックグラウンドで味わうのがよいのではないでしょうか?
ももいろクローバーZ『魂のたべもの』 ネットの反応
発表されたMVを見て「アイドルを超えた?」「ももクロの新境地」と早くも評判になっています。
ももいろクローバーZの新曲「魂のたべもの」が名曲すぎてヤバい。
— Ryouta Takano/タカノリョウタ (@thewhiterooms00) May 13, 2019
ももクロの新曲、魂のたべもの めちゃ綺麗で良い こっちもアルバム楽しみ
— すーしー (@xtwiss) May 13, 2019
https://twitter.com/momomomomoon/status/1127579947340460032
ももクロの新曲どれも開いた口が塞がらないんだが、魂のたべものはゾッとするくらい引き込まれる
— クネリ( Ꙭ)ふともも出した子一等賞 (@def9696) May 12, 2019
https://twitter.com/mAPpirumaa___/status/1127541907125559298
https://twitter.com/ooekuroshio/status/1127356913845395457
今日は、「魂のたべもの」のMV!!
また、今までのももクロとは変わった感じですね〜
神秘的、独創的、芸術的・・・
アイドルの枠を超えて、ミュージシャンのよう。
動画の最後に、緑と青のものが降り注いでいるのも大きな意味があるのだろう・・・
まとめ 【MV】ももクロ『魂のたべもの』歌詞の意味や解釈は?アイドル超えたの声も
いかがでしたでしょうか?
2019年5月17日、いよいよももいろクローバーZの5thアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」がリリースされます。
中でも公開された「魂のたべもの」のMVの映像や歌詞が話題になっています。
今回は、「ダークな心の闇を描きながらも、未来を予感させる爆発前夜」という個人的な感想を述べてみましたが、この曲の作詞を担当した岩里祐穂さんも「リスナーに想像してもらって初めて詞が完成する」と言っています。
ぜひ、リリースされたアルバムでフルバージョンを聴いてみたいですね。そこには、きっと新たな世界が見えてくるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。