【文春】女子プロ野球の本当の退団理由は?パワハラ女子高生コスプレ?

11月7日発売の週刊文春では、11月1日に所属選手71人の半数にあたる36人の退団を発表した日本女子プロ野球リーグについて報じています。

これまで、選手の大量退団のはっきりした理由はあきらかにされてきませんでしたが、そこには驚くべき原因が隠されていました。

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【文春】女子プロ野球36人の本当の退団理由はなぜ?原因は年俸?

退団選手の中には“美しすぎる野球選手”として絶大な人気を誇る加藤優選手や女子W杯でMVPを獲得した里綾実選手なども含まれていました。
選手が退団に至った理由のひとつは、やはり「お金」だと、スポーツライターが指摘しています。

  • これまでは高卒初年度でも年俸240万円プラス出来高で80万円くらい支払っていた。
  • 大卒や一般合格者も年俸288万円プラス出来高。住宅手当もあった。
  • 実績のある選手は年収500万円以上で、トップの選手は1000万円近い年俸だった。

 

しかし、3球団すべてを運営する健康食品会社『わかさ生活』の台所事情はかなり厳しかったよう。

売上高144億円(2017年)のわかさ生活が、これまで約百億円を負担してきたが、今年8月にはすでに球団を運営する企業や団体を募集していたほど。

そんな事情を受けて、10月9日に選手への契約更改の説明会が行われています。

  • 春から一律月給20万円プラス出場給、成績などに応じた出来高に変わる。
  • 年収220万円くらいになる。
  • これまでは、従業員として雇用され、午前中練習をして午後はわかさで働いていた。
  • しかし、今回提示された契約はシーズン期間の3月から11月まで。冬のオフシーズンは、月給が支払われない。
  • わかさの社員として契約することも提示されたが、朝から夕方まで働いて、夜練習すると冬は特にきつい。
  • 『バイトしようか』と選手たちは私達は悩んでいた。

基本給がダウンした上に、シーズンオフは支払われないとなると、野球に専念するのはとても難しい状況です。

しかもその契約更改でのやりとりも一方的だったようです。

  • 契約更改なのに、わかさ側から書面の提示はなく、口頭で契約を続けるか切るか伝えていた。
  • 退団した36人のうち、約半数は自分から辞めているが、残りいは『辞めたくない』と訴えたがクビに。
  • 実績を残していた選手でも、年齢が高いと容赦なく切り捨てられた。
  • 来季も契約する』と言われた選手も口約束。

このような状態では、選手も球団に不信感がつのるばかり。野球を続けたくても現実的には無理だと判断したのでしょう。

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【文春】女子プロ野球の本当の退団理由はパワハラ?女子高生コスプレ?

記事では、このような事態が起きた要因は、日本女子プロ野球機構の名誉理事を務める、わかさ生活の角谷建耀知(けんいち)社長にあると報じています。

自分の気分しだいで突然、対戦カードを変更したり、選手を社内の人事異動のようにチーム移籍させたりする傍若無人ぶり。

選手たちの間では、住谷社長のことを『首領さま』というあだ名で呼んでいたといいます。

そして、選手たちが36人が年収ダウン以外に、もうひとつ耐えられないことがあったそう。

それは“首領さま”が、リーグ発足当初から推し進めた、アイドル路線の強要でした。

  • 発足3年目の2012年に女子プロ野球のアイドルグループ『GPB45』を結成。
  • 各球団から15人ずつ選抜され、試合の前後に踊らされていた。
  • 練習時間を奪われる選手からは猛反発。一年で活動は終わった

「GPB45」の活動は終わりますが、首領さまのアイドル路線推しはまだまだ続きます。

拍車をかけたのは、2016年の加藤優選手の入団でした。

加藤選手の浴衣でバットを振る写真も

「加藤自身も入団前から『広告塔として使われることは分かっています』と覚悟していた。一八年、一九年にツイッターで実施したファン投票『美女9総選挙』は二連覇していますが、内心は『これでいいのか』と苦しんでいたのです」(前出・スポーツ紙記者)

加藤選手は、イベントに時間をとられて、練習は時間の合間を縫ってバッティングセンターに行っていたそう。

バレンタインには女子選手が記者たちにチョコレートを配らされたり、エスカレートしてこんな撮影会も

「九月末に江戸川区球場で行われた『女子プロ野球学園』というイベントでは、試合後に、加藤をはじめ、みなみ選手など人気の六選手が女子高生の制服姿になり、『制服写真撮影会』が行われました。結局、加藤も野球ができない環境を抜け出すために辞めたのです」(別のスポーツ紙記者)

選手たちは、「1人でも多くのファンが喜んでくれるなら」と、こうしたアイドル活動をしていたようですが、イベントなどで全国を飛び回り、練習の時間が削られることがつらかったといいます。

さらに、プロ野球をめざす女の子たちに夢を与える仕事のはずが、いまの女子プロ野球界の環境では、子どもたちにプロになることを勧められないというジレンマも。

加藤選手も退団にあたって発表したコメントの中で、こんな風に語っていました。

「次のステージではしっかり胸を張って『女子野球には夢と希望がある』と言えるような環境づくりをしていきたい」

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まとめ 【文春】女子プロ野球の本当の退団理由はパワハラ?女子高生コスプレ?

11月7日発売の週刊文春が、女子プロ野球36人の退団理由について報じています。

報道によると、大きな退団理由はやはり「お金」。

年俸ダウンや契約形態の変更で、野球と生活の両立が続けられないというのが原因でした。

さらに、わかさ生活社長・角谷建耀知(けんいち)社長による、「アイドル路線」にも抵抗があったよう。

退団した選手にとっても、残留した選手にとっても、野球に専念できる環境が整う「女子プロ野球」の未来を願っています。

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