アメリカ時間の2月9日、米映画界の祭典、第92回アカデミー賞の授賞式がハリウッドで開かれました。
注目されたのは、米映画「スキャンダル」でメークアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した日本出身のカズ・ヒロ(辻一弘)さん。
そんなカズ・ヒロさんの国籍が話題になっています。
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カズ・ヒロの国籍はアメリカ!帰化理由は夢のため?
カズ・ヒロさん、2度目のアカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞、本当に凄いな。スピーチでも師匠ディック・スミス、リック・ベイカーへの謝辞を述べたり、担当したシャーリーズ・セロンの演技を褒め称えたり堂々としていて素敵だった。#アカデミー賞授賞式 pic.twitter.com/oC5DvQtoez
— JUNICHI@是空®LLC. (@piedpiperagogo) February 10, 2020
カズ・ヒロさんは、2019年3月にアメリカに帰化しています。
2018年に1度目のアカデミー賞を受賞した際の名前は、辻一弘。
インタビューで「せっかく世間に知れ渡った名前を自ら捨てることに迷いはなかったのだろうか」と尋ねられて、「まあ、なかったと言ったら嘘ですけど」と語っています。
今回のアカデミー賞の記者会見でも、アメリカに帰化した理由について触れていました。
カズ・ヒロさんは授賞式後の会見で、日本の経験が受賞に生きたかを問われ、「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった。(日本の)文化が嫌になってしまい、夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」と語った。
引用元:https://www.asahi.com/articles/ASN2B3QLZN2BUHBI004.html
夢を叶えるために、日本国籍を捨てて、アメリカに在住しているということ。
いったいカズ・ヒロさんに何があったのでしょう?
カズヒロ(辻一弘)が日本国籍を捨てた理由は人間関係?
【第92回 #アカデミー賞 】メイク・ヘアスタイリング賞は日本出身の米国人カズ・ヒロさんが『スキャンダル』で再び受賞 #Oscars#Oscars2020 pic.twitter.com/hGBtgcXW0V
— ELLE Cinema Japan (@ellecinemajapan) February 10, 2020
カズ・ヒロさんは、アメリカに帰化し、改名した理由をインタビューで語っていました。
決断の後押しをしたのは、日本の人間関係だそうだ。
「ずっと悩んでいたことで、もう日本国籍を切ってしまおうと。それで、変えたんですよ。余計なことを考えなくてすむようになったので、よかったですね。新たなスタート、っていうのでもないですけど、大事なことにだけ集中できるというか」。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20200114-00158572/
カズ・ヒロさんがこの道を志したきっかけは、ディック・スミスによるリンカーン大統領の特殊メイク。
その時も、自らの顔にリンカーン大統領のメイクを施し、ディックスミスに手紙を書いたそう。
もともと「日本人離れ」した発想の持ち主、カズ・ヒロさんにとって日本の人間関係は肌に合わなかったのかもしれません。
さらに、「ウィンストン・チャーチル〜」で受賞をした時にも、「日本を代表して」「日本人として初の」などの言われ方をされるのが、あまり心地よくなかったといいます。
「日本人は、日本人ということにこだわりすぎて、個人のアイデンティティが確立していないと思うんですよ。だからなかなか進歩しない。そこから抜け出せない。一番大事なのは、個人としてどんな存在なのか、何をやっているのかということ。
その理由もあって、日本国籍を捨てるのがいいかなと思ったんですよね。(自分が)やりたいことがあるなら、それをやる上で何かに拘束される理由はないんですよ。その意味でも、切り離すというか。そういう理由です」。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20200114-00158572/
自分のアイデンティティを確立するために、日本国籍を捨てたほうが身軽になれるということ。
カズ・ヒロさんは50歳ですが、今の若い方にも共感できる考え方かもしれません。
カズ・ヒロ(辻一弘)から若者に送るメッセージ
第92回アカデミー賞<メイク・ヘアスタイリング賞>
「スキャンダル」が受賞。19年3月に米国籍を取得したカズ・ヒロ氏(旧名:辻一弘)が、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」に続き2度目の受賞を果たしました。シャーリーズ・セロンは特殊メイクで、完全に別人に! pic.twitter.com/99LbloSXqo
— 内田 涼_第92回アカデミー賞の結果は? (@uchidaryo_eiga) February 10, 2020
さらに、カズ・ヒロさんは日本の社会と教育についても一石を投じています。
「日本の教育と社会が、古い考えをなくならせないようになっているんですよね。
それに、日本人は集団意識が強いじゃないですか。その中で当てはまるように生きていっているので、古い考えにコントロールされていて、それを取り外せないんですよ。~(中略)~周囲の目を気にして、その理由で行動する人が多いことが問題。
自分が大事だと思うことのために、自分でどんどん進んでいく人がいないと。そこを変えないと、100%ころっと変わるのは、難しいと思います」。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20200114-00158572/
カズ・ヒロさんは日本人特有の人に対する優しさについては認めていますが、やはりやりたいことを実現するためには、周囲の目を気にせず突き進んでいくことも大切だと主張。
将来成功したいと願っている若い人にアドバイスの言葉も送っていました。
「自分が何をやりたいのか、何をやるべきなのかを自覚して、誰に何を言われようと突き進むこと。
~(中略)~結局のところ、自分の人生なのであって、周りの人のために生きているんではないので。当てはまろう、じゃなくて、どう生きるかが大事なんですよ」。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20200114-00158572/
そう、結局、自分の人生。
単身アメリカに渡り、「日本人として」ではなく、自分自身としてのアイデンティティを確立したカズ・ヒロさんだからこそ言える言葉が、心に残りました。カズヒロ(辻一弘)メイク作品まとめ|アカデミー受賞『顔激変画像』凄い!
カズヒロが日本を捨てた理由に『納得』の声も
カズ・ヒロさんがアメリカに帰化した背景を知らない、マスメディアの報道に批判が集まっています。
「カズ・ヒロ」さんの言葉の意味や、日本国籍を捨てた気持ちに共感する声も寄せられていました。
#アカデミー賞
メイクアップ&ヘアスタイル賞
#カズ・ヒロ さん🏆
受賞した時に「日本人の誇り」と喜んだけれど『日本人』にひと括りにされたくなくて国籍と名前を変えたから『日本出身』のカズ・ヒロ氏なんだね。人種や国籍ひいては性別を越えてあくまでも個人として評価されたいと思ってるんだな。 pic.twitter.com/dzZTJvpX0A— makimaki (@makimak66299905) February 10, 2020
今の日本には希望がほぼなくエンターテイメントの質が悪くレベルが低いなと思う。
日本を捨てアメリカ国籍を取得されたカズ・ヒロさんがメイク・ヘアスタイリング賞を受賞したのと韓国映画のパラサイトが作品賞を受賞したのは必然だしカズ・ヒロさんの言葉の意味が痛いほど分かる。— Naoto the liberty (@The_third_S) February 10, 2020
第92回アカデミー賞のカズ・ヒロさんは就労ビザで無くアメリカ国籍を収得した。
また才能を支援しないくせに、賞を取った時だけ #日本人の誇り とか言う「タダ乗り」発言が増えてる。
意地汚い意味になったよな「日本人の誇り」と言う言葉。
仕事は人種じゃない、鍛練とチャンスで開花するんだ。— 暁のうた (@hitomaroaka) February 10, 2020
カズ・ヒロ氏が #アカデミー賞 を受賞したからといって「同じ日本人として誇らしい」とか言うなよ!彼の現在の国籍はアメリカやで(笑)。
— 中島ラモス (@MarilynMondow) February 10, 2020
日本国籍捨てたって言ってんのに、まだ「カズ・ヒロ氏、二度目のオスカー!」とかニュースしてんの、なんだかなぁ・・・って思います。
— Ohbatch (@ohbatch0522) February 10, 2020
まとめ カズ・ヒロの国籍なぜアメリカ?辻一弘が日本を捨てた理由に納得の声
第92回アカデミー賞で映画「スキャンダル」でメークアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した日本出身のカズ・ヒロ(辻一弘)さん。
カズ・ヒロさんが昨年、日本国籍を捨ててアメリカに帰化した理由。
さらに夢を実現したいと願う若者へのメッセージをまとめました。
日本出身だからではなく、ひとりのアーティストとして、その生き方にも魅かれるカズ・ヒロさん。
今後の活躍から目が離せません。
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