中国の武漢市において、新型のコロナウイルスによる肺炎患者が相次いで報告されています。
中国国内の45例を発表後、1月20日には武漢(Wuhan)市の保健当局が、新型コロナウイルスで3人目の死者が出たことと、新たに136人の感染者を確認したと発表。
日本でも感染者が1名出ています。現在、わかっている日本国内の情報についてまとめています。
Contents
新型肺炎(新型コロナウイルス)の日本国内初の患者が!
2020年1月20日現在、日本国内では1例の感染が発表されています。
厚生労働省の発表によると、概要は次の通りです。
(1)年代: 30代
(2)性別: 男性
(3)居住都道府県: 神奈川県
(4)症状: 1月3日から発熱あり。
1月6日に中華人民共和国湖北省武漢市から帰国。同日、医療機関を受診。
1月10日から入院。
1月15日に症状が軽快し、退院。
(5)滞在国: 中華人民共和国(湖北省武漢市)
(6)滞在国での行動歴: 本人からの報告によれば、武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には立ち寄っていない。
中国において、詳細不明の肺炎患者と濃厚接触の可能性がある。
新型肺炎(新型コロナウイルス)は神奈川県のどこで?
患者は神奈川県在住の中国人
感染患者が発見されたのは、神奈川県ということ。
この中国人男性は、中国武漢市に滞在した際に、新型肺炎に感染したのではといわれています。
プライバシーの保護のために、詳しい居住地域や出国・入国ルートは公表されていませんでした。
川崎市や横浜市で発生はデマ?
詳しい情報が発表されていないだけに、様々な憶測も飛び交っています。
感染患者の居住地域が「横浜市」や「川崎市」という噂もありますが、定かではありません。
春節当日、横浜の中華街へ行こうかなと思ってたんだけど、やめとくわ.
新型肺炎がめっちゃ流行ってるので、日本でも中華街のような、中国人観光客らが沢山行っているような場所を避けるべし、春節当日は自宅に籠る予定🏠です。— 昇(南京🧳東京)2020❣️ (@061997CSS) January 20, 2020
横浜市では1月25日から「春節」で大型連休に入る中国人観光客が、横浜港や中華街などの観光地に押し寄せる心配が、感染地のイメージに繋がったのかもしれません。
さらに、感染防止のために万全の体制を敷くことを発表していますので、その影響がある可能性も。
一部メディアが「川崎市」と報じたという噂もありますが、信ぴょう性は不明。
川崎で新型肺炎のコロナウィルスが確認されたとの事、ヤバクないか?とんでもない事にならなきゃいいが。この国はなんでもゆるゆるだから心配
— 今村政文 (@bolan39) January 16, 2020
おそらく、専門家の意見として、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長が「国内の人は特別な対策は必要ない。手洗いやマスクなど、インフルエンザの予防策を取れば足りる」とコメントしたことが影響しているとも考えられます。
新型肺炎(新型コロナウイルス)患者の入院先病院はどこ?
感染した30代の男性は、1月10日に病院に入院しています。
その病院についても、発表はされていませんが、「国立国際医療研究センター病院」が有力と思われます。
その理由は、この男性患者の検体を検査し、新型コロナウイルス陽性の結果を得られたのが「国立感染症研究所(村山庁舎)」と発表されていることです。
「国立国際医療研究センター病院」は、「国立感染症研究所(村山庁舎)」と連携して治療にあたっている病院です。
原因の分からない発熱、海外からの帰国後の体調不良、診断や治療の難しい感染症等、感染症の疑われる患者さん方などを広く受け入れています。
当院は最先端の多項目遺伝子測定機器を数種有しているだけでなく、国立感染症研究所と密に連携しており、どのような感染症も診断できる体制を整えています。
病院HPより
この病院であれば、国立感染症研究所で検出された、よくわからない「新型」のウイルスにも対応できる治療が施されるのではないでしょうか。
なお、この男性は症状が軽減し、1月15日にはすでに退院をしています。
新型肺炎は人から人へ感染?予防法はマスクと手洗いで
すでに完治しているとはいえ、国内初の患者の居住地や入院先の病院がはっきりと発表されていないため、関東地域の人々は不安に思うこともあるでしょう。
しかし、まずは深刻に心配し過ぎず、冷静に予防を心がけることが大切です。
これまでの感染は「濃厚接触のみ」
これまで確定している患者さんについて、その接触者である千人近くを各国で徹底して追跡していますが、感染が確認されたのは濃厚な接触があった家族に限られています。つまり、同居して看病するなど濃厚な接触があった方々です。
このことから空気感染するほどの感染力はなく、極めて限定的な飛沫感染と接触感染によるものと推測されます。
引用元:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e22d9b0c5b673621f7691b7
例の男性も、感染の原因は武漢市に滞在中、父親と一緒に過ごしていたからといわれています。
厚労省は、濃厚接触者とは家族などで同じ場所で一緒に生活をしている人や、患者の治療にあたった医療従事者などを指すとしている。
1度会って話した程度では濃厚接触にはあたらないとしている。
引用元:https://www.asahi.com/articles/ASN1J5RT5N1JUBQU005.html
【追記】
1月21日の報道で、新型肺炎が「人から人へ感染する可能性がある」と報じられました。
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、中国政府の専門家チームのトップは20日「人から人に感染していることは間違いない」と言明した。
人から人への感染は、中国の感染症研究の第一人者である鍾南山氏が、20日夜放映の国営中央テレビ(CCTV)のインタビューで明らかにした。
鍾氏は人から人への感染の根拠として、広東省の患者を事例にあげ「武漢市に行ったことはないが、家族が武漢に行ったあとに新型コロナウイルスに感染した」と説明。患者を看護した医療従事者14人が感染したことも明らかにした。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54632350R20C20A1I00000/
この「人から人へ」の感染力がどのぐらいなのか、どのような接触で感染するのか、詳細がわかりしだい追記します。
予防は「マスク」や手洗いで
予防に関しても、まずは風邪やインフルエンザと同様に気をつければよいということ。
石鹸と流水による手洗いもしくはアルコールによる手指消毒が有効で、症状のある人がマスクを着用することも大切な心がけでしょう。
もちろん、医療従事者が患者を診療する場合には、より専門的な感染防護具を使用します。
引用元:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e22d9b0c5b673621f7691b7
中国に旅行するなら…
今回の新型コロナウイルスは、武漢市の海鮮市場で扱われていた動物から感染した可能性が指摘されています。
この市場はすでに閉鎖されていますが、もし中国を訪れる方がいるのであれば、感染源が明らかになるまでは、できるだけ食肉を扱う生鮮市場には近づかないようにすること。
また、あえて狩猟肉(ジビエ肉)を口にすることがないよう注意が呼びかけられています。
【新型肺炎】神奈川県のどこ?横浜市や川崎市デマ?入院先病院は新宿が有力
中国の武漢市において、新型のコロナウイルスによる肺炎患者が相次いで報告されています。
日本でも、神奈川県で新型肺炎の患者が確認されました。
この方の居住地などは公表されていませんが、特に関東地域の方はマスクや手洗いなど予防策をとることが安全です。
コメントを残す